ロードワーシーの記事でも触れたとおり、車選びに関しての記事です。
ロードワーシー詐欺もそうですが、オーストラリアで個人売買をするなら最低限の知識を持っておかないと後悔することになります。
車に限らず、オーストラリアのワーホリに関してはブロガートップで詳しい自信があります。
この記事の目次
1.購入時に見るべきポイント
まず初めに、必ず実車を見にいきましょう。LINEのやりとりだけなんて論外。
その際、こちらから出向いてエンジンが冷えている状態でチェックするのが理想です。
オーストラリアの中古車はだいたい20万キロ以上走っています。消耗品の関係でどこかしらにガタがきているのが普通なので、外観よりも中身を重視していきましょう。外観は綺麗やけどメンテしてなくて中身はボロボロってパターンはよくあります。
最終的な購入価格としては$2000〜$2500くらいが多いと思いますが、外観綺麗で20万km以下で$2000とかだとやばい可能性が高いです。$2000であれば走行距離20万km以上で、20 年くらい前のそれなりにボロいセダンorステーションワゴンあたりが相場です。(時期によって結構変わりますが。)
もっとざっくり言うと、日本でも走ってそうなレベルの車なら$2000やとまず買えません。
この記事では車両チェックのポイントと手順を紹介するので、これを参考に検討していただければある程度ババを引く可能性は抑えれるはずです。
2.車両チェックの手順
車両チェックにあたり、エンジンが暖まっているか、駐車して時間が経っているか、などは重要なポイントとなります。できればこの記事の順番でチェックできるよう、上手く話を進めてください。
なお、ロードワーシーは相手に取らせることが前提です。と言うか売り手の取得が義務です。
ロードワーシーについては別記事で紹介しているのでご覧ください。
チェック項目について、騙され易いものをランク分けしておきます。
1.外観(外装)
まずは周りを一周しながら車の外装やタイヤなど、外から見てわかる部分をチェックしましょう。
塗装(A)
塗装が剥げている、もしくはサビている場合、度合いによってはロードワーシーが取得できない場合があります。修理に$1000以上かかることもあるので、冒険せずにやめておきましょう。逆に外装がめちゃくちゃ綺麗なのに安すぎる車は中身が危ない可能性が高いので要注意です。
鍵(A)
鍵は純正か、ドアの鍵穴に違和感はないか確認します。例えばメーカーロゴが入っていない鍵を渡された場合、事故歴がある、もしくは最悪盗難車の可能性が出てきますし、何故か運転席以外の鍵穴が使えないとかいう意味不明なパターンも存在します。(経験しました。)
オイル漏れ(B)
試乗で動かした後のチェックになることが多いですが、車の下にオイル垂れの跡がある場合は要注意です。20万kmも走ってれば多少オイル漏れがあるのは仕方がないのですが、素人目に見ても多い場合は劣化が激しい証拠ですし、多少のオイル漏れ程度であれば価格交渉の材料に使う手もあります。
タイヤの溝チェック(B)
1本$200くらいするので、要チェック。普段車に乗らない人はあまりわからないかもしれないですが、大体3万km〜4万kmで交換時期が来ます。タイヤには製造年も書かれているので確認しつつ、スリップサイン(タイヤ交換を知らせるサイン。教習所で習ったはず。)が近いなら値引き交渉しちゃいましょう。製造年が5年以上前ならそもそも経年劣化しているので、それも交渉材料です。
全てのタイヤをチェックし、かつスペアタイアの有無も確認しておきましょう。特にラウンドを予定しているなら確認必須です。
REVsCheck(C)
エンジンルームやダッシュボード、ドアヒンジ付近に記載されているVINコード(車両識別番号)で、過去の事故歴や盗難者登録をネットで検索できます。車両によって記載されている場所が違うので、ご自身で探していただく必要があります。
エンジンをかける(B)
エンジンをかける時はオーナーにかけてもらいます。
この時にマフラーから大量の白煙が上がる場合はオイル下がりやオイル上がりの可能性があります。最悪エンジンのオーバーホールの必要があるので、チェックしておきましょう。オイルを変えるだけで直ったりもします。
また、エンジンがかかりにくい場合はバッテリーが弱くなっている可能性があります。
2.内観(内装)
車内から確認できる項目をご紹介します。
内装(A)
内装の剥がれを確認してください。もし天井の壁紙?が浮いている場合、絶対に買ってはいけません。100%ロードワーシーが取れないため、取得済みだとしても詐欺です。修理屋から聞いた話だと、過去に天井の壁紙?が剥がれて視界を遮り、死亡事故があったそうです。
走行距離(C)
ロードワーシーの有効期限は取得から2000kmです。メーターの走行距離と書類と照らし合わせて確認しましょう。
エアコン(B)
そろそろエンジンが暖まっているはずなので、冷暖房が動くか確認しましょう。暖房はエンジンの熱を利用するので、そもそもエンジンが暖まってないと効きません。
シートベルト
シートベルトはちゃんと使えるか確認します。交換となると結構高いです。
3.試乗
どれだけ綺麗な車でも、絶対に試乗確認はしましょう。乗ってみないとわからないことはたくさんあります。
エンジンルーム(B)
エンジンが暖まっているはずなので、乗る前にエンジンルームを確認します。
エンジンオイル、冷却水、ブレーキオイル、バッテリー液、ウォッシャー液は最低限確認しましょう。エンジンオイルと冷却水が少ないパターンは特に多いです。
ちなみにウォッシャー液すら補充してないような人は他のメンテナンスなんて絶対してません。
ライト関連(C)
車幅灯、前照灯、ウィンカー、ブレーキランプの確認をしましょう。切れてるなら交換必須。
ブレーキの効き具合(A)
ブレーキが効きにくい車って結構あります。ブレーキパッドの交換は高額ですし、そもそも命に関わります。できれば急制動(急ブレーキ)も試してみたいところです。
ちゃんと加速するか(A)
軽自動車みたいな加速感の場合、どこかしらが悪いです。空気が抜けているような音がする場合もやめときましょう。
ハンドルを目一杯切ってみる(A)
ハンドルを目一杯切った時に異音がする場合、車体が歪んでいる可能性が高いです。事故の原因になる上に修理できない可能性もあるので、購入は控えましょう。
高速を走ってみる(A)
高速を100kmくらいで走ってみましょう。車体やタイヤが歪んでいる場合、ハンドルが震えたりしてまともに走れません。これも命に関わるので、絶対に購入しないでください。
3.まとめ
オーストラリアの車は日本と違って過酷な状況で走っていることが多いです。そもそも年式も古いので、経年劣化もそれなりに進んでいます。全く知識無しに金額で決めてしまうと痛い目を見るので、購入は慎重に行なってください。
また、ロードワーシーは絶対に相手方に取らせてください。この記事が皆さんの助けになれば幸いです。
ちなみにラウンドは一生に一度のかけがえのない経験になると思うので、時間がある人はぜひチャレンジしてくださいね!!